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Princess & Prince

こんなことがあるんだね
きみは
僕が夢に見たお姫さま

波打ち際に揺られて
浮かぶ
ちょっと日焼けしたお姫さま

2010年夏の
太陽と風と光る雲と

青い空と碧い海
僕が膨らませたイチゴの浮輪

ピンクのビキニで魚を探す
きみは
まるで熱帯魚みたいさ

傾いていく陽射しに
ここは
夏の国の束の間の宮殿

水平線を滑って
家路へ急ぐ五つ子の入道

手を繋いで寄り添って
いつまでもいつまでも聴いた波の音

こんなことがあるんだね
きみは
僕が夢に見たお姫さま

こんなことがあるんだね
僕は
夏の国の王子さまみたいさ


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19時の宵闇

まだ雲は 空へ伸びる
陽炎は まぼろしを見せる

追う夏は 速度を上げて
この場所で 僕たちに出逢った

それは
決まっていたことなんだ
僕の指は
それだけを伝えたくて動く

まだ雲は 空へ伸びるけど
陽炎は まぼろしを見せるけど

胸はもう騒がない
蝉はもう鳴かない
19時の宵闇
そろそろ 夏も終わり

目を閉じて きみの空耳
この場所で 永遠を見つけた

僕はもうきみのもの
きみはもう僕のもの
19時の宵闇
そろそろ 夏も終わり

19時の宵闇
長かった 夏の終わり


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叢雲、雷鳴

失くしたものは もう
遙か 遙かさ
何年生きたと思う?
2010、だってさ

相変わらずの こんな
紫煙とアルコール
やっぱり長生きは辛いよ
嗤えよ、眉月

心配しないで 強がりだからさ
どうせ折れるから その時抱きしめて

その背中にいつか 生えそびれた羽で
包まれているんだ それだけは知ってる

願ったものは ねえ
何でもないもの
それでも叶わないんだろう?
叢雲、雷鳴

心配しないで 弱虫だからさ
どうせ雨の中 道連れにするから

ならず者気取りで 何処までも行こうよ
目指す場所に着いたら その時抱きしめて

失くしたものは ねえ
遙か 遙かさ
それでも引替えの幸運が
此処なら、上出来

それさえ濡らすなら濡らせ
叢雲、雷鳴

心配しないで 強がりだからさ
どうせ折れるから その時抱きしめて

ならず者気取りで 雨の中を行こうよ
目指す場所に着いたら その時抱きしめて

辿り着かなくても その時抱きしめて


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LIFE

カラカラのインジケーター
FULLが点灯するまで

流し込むENERGY
きみ時々スコッチ

やっぱりね、って

微笑ってくれよ
それだけでいいんだ
微笑ってくれ

もう落ちていく陽
時計の針を止めようと

薄いガラスを割る
指の先の光の粒と

加速するFRETRY
うそ時々ナキゴト

やっぱりね、って

微笑ってくれよ
それだけでいいんだ
微笑ってくれ

馬鹿も無理も承知で
まだ夢を見てる

カラカラのインジケーター
FULLが点灯するまで

やっぱりね、って

馬鹿も無理も承知で
まだ夢を見てる

だから
微笑ってくれ

それだけが僕のLIFE


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愛しいひと

ねえ
愛しいひと

僕の悲しみも
苛立ちも
理不尽な八つ当たりも

受け止めて
溶かして

愛しいひと

巡る朝
また一日 もう一月
きっと幾年

眩しいほど
微笑って

僕の歪みも
不甲斐無さも
大きすぎる願いも

ただ微笑って
頷いて

愛しいひと

傍にいて
それだけ叶うなら
何もいらない

ねえ
愛しいひと

きみといられるなら
何もいらない


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七夕

笹の葉 きらきら
落ちる陽を受けて

遠い日 短冊
無邪気な夢を見てた

時は
削り取っていくばかりか
残るのは
思い出に似たまぼろしか

蝉の音 みんみん
首筋に染みて

夏の日 はしゃいだ
帰り道の永遠

伸ばせば
届きそうだった星々
今はもう
遠ざかっていくばかりか

やがて
寄せた波は泡と消えて
残るのは
思い出に似たまぼろしか

笹の葉 きらきら
落ちる陽を受けて

笹の葉 さらさら
夜風にたなびく


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きみの名を呼ぶ

文字をただ紡ぐ僕に
未来なんてほんとは見えない

叶えられないことと
嫌いなものだけで組み立てられた

心は
それでも痛む

悲しくて心細くて
きみの名を呼ぶ
思い出のような雨が降る

戻せない始まりを
今更のように憎んでみても

何も変わりはしないと
ただの言い訳と分っていても

心は
震えて縮む

悲しくて心細くて
きみの名を呼ぶ
僕のただ一つ失くせないもの

叶えられないことと
嫌いなものだけで組み立てられてた

こんなに
僕はこんなに

ちっぽけで頼りなくて
それでもきみを
守って生きていけるかな

悲しくて心細くて
きみの名を呼ぶ
僕のただ一つ温かいもの

僕はきみを
守って生きていけるかな


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夕空に、飛行機

ベランダで、一服
夏のタバコは美味しくない
そう言うと、きっとすかさず
やめれば? って言われるから

きみには、言わない
ねえ、
きみのことばかり考えてる

裏の家が壊されて
少し、見晴らしがよくなった
暮らし始めたのは冬で
あの家には、オレンジの灯が光ってた

変わらないようで、変わっていく毎日
ただ、
きみのことばかり考えてる

何の才能も持たなくても
生まれ方を間違っても
僕はここに存在して
きみを愛してる

夕空に、飛行機
首が痛くなるほど眺めて
いつも傍にいろよ、思うけど
そうさせてよ って言われるから

だけど、いつかそう言う
ねえ、
きみのことばかり考えてる

何の才能も持たなくても
生まれ方を間違っても
僕はここに存在して
きみにだけ歌い続ける

僕はここに存在して
きみだけを愛してる


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流れ星

暗闇の果ての果てに光る星
伸ばした手に落ちてきた
可愛い流れ星

失くさぬ様に様に大切に
胸の奥のポケットに
しまった流れ星

あの日から 昼も夜も
それが僕のお守りなんです

いまは
小さな寝息をたてて
僕にすべてを預けて
僕の闇を照らす

きみに逢えたことは
僕のお守りなんです

いろんな事をこれから
僕は乗り越えていかねばならないから

暗闇の果ての果ての向うから
夢のように微笑んだ
可愛い流れ星

失くさぬ様に様に大切に
胸の奥のポケットに
しまった流れ星

あの日から 昼も夜も
それが僕のお守りなんです

あの日から 昼も夜も
きみが僕のお守りなんです


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Marry me,me,me

将来について考えてる
”砂糖菓子みたいに生きていきたい”
それはきみにで
この場所なんだと

分かるから
絶対に
離したくない

だけど出来ることは少なくて
細胞達は上手く機能してくれない
それは僕の怠惰で
ただの甘えだと

分かるのに
変わるのは
すごく難しい

僕は今日も
気楽な時代の気楽な歌を
ヘビー・ローテーション

繰り返されるthree words
”I want you,I need you,I love you”
それはきみにで
僕にはきみで

分かるのに
変わるのは
とても難しい

ただいつでも
きみに誓ったいつかの言葉を
エンドレス・リピート

ずっと大切にするから
きっと幸せにするから
Marry me,me,me

アイ・ラブ・ユー
砂糖菓子みたいに生きていこうよ
僕にはきみで
きみには僕だから

ずっと大切にする
きっと幸せにする
だから傍にいて

いつまでも傍にいて
Marry me,me,me


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